フィギュア17好きだけど嫌いだけど大好き

この間dアニメストア登録しました。30日間無料だしそれ終わっても月々400円くらいだからまあいいかなーって思って入れたんです。ずっともう一回見たいと思っていた絶望先生やぱにぽにだっしゅ、闇芝居があったのでまあまあ満足していました。あと他にはどんなアニメがあるんだろうとタイトルをざっと見ていました。ゴーストハント、ソウルイーター、獣の奏者エリン、ストライクウィッチーズ、花子さんが来た、ストライクウィッチーズ2、ふしぎ星の☆ふたご姫、ストライクウィッチーズ劇場版、ストライクウィッチーズOperation Victory Arrow、ブレイブウィッチーズ…そんな玉石混交も混合、多種多様なアニメの中に少し気になるアニメがありました。

フィギュア17です。少し暗そうな雰囲気、女の子、全く内容を想像できないタイトル、小学校の時のPC室で見たようなダサいでタイトルのデザイン、僕は純粋に捻くれていて非常に心が豊かなのでこういうモノを見ると救ってあげずにはいられなくなるのです。アホみたいな男の周りにアホみたいな女がたくさん現れてアホが作ってアホが見るアホアニメも数多い中でこういうひたすら地味なアニメがあるとすごく心が惹かれるのは当然かも知れません。(勿論アホの中にも愛すべきアホがあってそういうものは好きです。)例えるなら弁当に入ってる唐揚げやら卵焼きやらハンバーグなんかよりもきんぴらごぼうが一番好きという感覚です。そしてこのアニメのエピソードのサブタイトルを見てもう絶対にこのアニメを全部見ようと決意しました。

この秀逸すぎるサブタイトル群を見ただけでこのアニメが優れていることを見抜き実際そうであったのだから自分の審美眼、洞察力、判断力、目利きは有象無象のオタクよりも優れていることが実感できました。ありがとうございます。このサブタイトルを見てこのアニメの内容を軽く想像し、深い感情が込み上げてくるような感受性が豊かな、レベルの高い、教養のある、僕と同類の人間はこんな駄文読んでないで早くdアニメストアに登録してフィギュア17を見てきてください。というわけでここからはまだこのアニメを見ようとしていない、魅力がわからない、脳が腐りきっている、馬鹿で頭が弱くて友達がいなくて心に闇を抱えていて童貞で包茎な貴方のために僕が優しくこのアニメを魅力を教えてあげます。

ではまずこのアニメのあらすじを見てみましょう。

「なるほどここまでで散々写っている女の子二人のどちらかがつばさでもう片方が宇宙人の兵器のヒカルで、タイトルの「フィギュア17」とは変身した時の姿か、もしかしてサムネイルのこのウルトラマンみたいなのがフィギュア17なのかな？しかしこの女の子二人とあのサブタイトルでSFアクション？？」と思った方が多いでしょう。どう見てもこの女の子達から争いは連想されないです。実際SFアクションパートは物語の進行上必要ではあるのですが見ていてあまり楽しいものではないです。フィギュア17のデザインははっきり言って微妙ですしアクションも派手とは言い難く、SF部分もそこまでワクワクさせられるようなものでもないです。敵であるマギュアのデザインは少し好きです。

このアニメはSFアクションパート+日常パートという感じなのでSFアクションパートにも触れなければならないと思い書きました。SFアクションパートは正直上で言ったようにあまり良いものではないと思います。肝心なのはつばさとヒカルの日常パートです。SFアクションパートが-2くらいだとすると日常パートは+100くらいの魅力があります。まずもっと詳しくあらすじを書くと母親が亡くなったつばさはお父さんの仕事の都合で北海道へ転校することになり、母親もいなくて父親は仕事で忙しい。内気な性格なので新しい学校にもあまり馴染めない。そんな時にUFOが落ちてきてヒカルが誕生してつばさはヒカルと一緒に成長していくという話です。まあまあありがちというか100回見たようなあらすじです。しかしその後の描写が恐らく僕の心に衝撃を与えるような素晴らしいものになっているんだと思います。断言できないのは実際多くの日常パートは面白くはないからです。ただここでいう面白くないというのは他のアニメの面白くないと全く違っています。他のアニメの面白くなさはただ単純に使ってるやつが馬鹿でつまんないからです。フィギュア17では退屈のなかに不安があったり緊張があったり楽しさがあったり癒しがあったりという普通の生活を、しかしキャラの感情が多く語られることはない日常を、僕は楽しめていないだけなんです。全話見終わった後に自分の愚かさと日常の尊さを実感しました。今日日オタク達はよく「尊い」などと軽々しく口にしますが、その単語は天皇陛下とフィギュア17のためだけにあるので使用を控えてください。日常の中でつばさはヒカルによって徐々に、しかし確実に変化していきます。変化していくにあたってSFアクションはやはり重要な要素となってきます。第1話「今の自分は好きですか」から第24話「優しさを覚えていますか」になるわけです。

フィギュア17の魅力を書いていたら泣きそうになってきたので癒しとして孤立したクラスで日直の仕事を一人で頑張っていてもう一人の日直に仕事を手伝って欲しいのにはっきりと言いたいことを言えないつばさちゃんの画像です。しかし最終話の彼女の成長を考えて改めて見ると非常に感動する

まあなんかつまりフィギュア17の日常パートには没入感があるというか第三者視点で見ているのにつばさちゃんにもヒカルちゃんにも感情移入できるというか…ヒカルちゃんはさっきも言った通り宇宙人の兵器なんですよ、今までで皆さん宇宙人の兵器に感情移入したことありますか？宇宙人の兵器と一緒に楽しさや悲しさを共有したことがありますか？だって宇宙人の兵器じゃないんだよヒカルちゃんは、自我があって感情があって心があって他の人間と違うところなんて殆どないんだよ！つばさもヒカルもお父さんからしたら愛すべき娘なんだよ！ヒカルはつばさの大切な友達だし家族だし相棒なんだよ！ポケモンとトレーナーの主従関係じゃねーんだよ！！二人は対等ででも性格は反対で記憶を共有してて自分自身で時間で空間で合同で…！

でも…現実は宇宙人の兵器なんだよね……

悲しいね……

けどこの悲しさを胸に、生きていこう…！！

という気にさせられらるアニメですよろしく

マジで見てくださいもし全部見てそれでも面白くなかったら連絡してください。殺しに行きます。

OPとEDはThe alfeeが歌ってて音楽監督も高見沢俊彦です。本当に好き。

あとアニメの評価として外せないのが作画ですが凄く良いと思いますよ綺麗で丁寧で