新築の廃病院

精神的に辛い時に更新するのでまともな文章は読めません

教育と死刑

お久しぶりです。

唐突ですが4月に大学に入り直しました。

自分が本当に勉強したい事が見つかったからです。それは「教育」です。私は今まで教育の恩恵を享受するのみだったので教育の素晴らしさについて真に理解していなかったのです。

今まで私は教育される事はあってもする事はありませんでした。というのも私が他人に教えられる事など殆どないからです。強いて言えば大学で宗教学を、もっと言うと錬金術の歴史を学んでいたのでそれについてなら少し人よりも詳しいです。しかし錬金術の知識は現代の社会で必要になる事は通常ありません。ところで最近少子化が深刻化している事はご存知だと思います。その対策として政府が錬金術を用いて解決しようとしている事を知る人は殆どいないでしょう。そういうわけで私が錬金術を人に教える事になったのです。錬金術で人間を錬成する事が出来るのかはさておき、こども錬成課の方々に錬金術の教育を行いました。具体的な内容は伏せますが、最初は金の錬成から始めていき最終的にはこども錬成課の方々を完全な錬金術師に錬成できました。ここで私は錬金術と教育の対応関係に気がつきました。錬金術は金属を錬成するのみだと勘違いされますが実際には対象を完全な存在に変化させる事が目的なのです。そしてマクロが錬金術だとするとミクロは教育です。教育はそれを通して人間の脳を完全な存在に変化させる事が目的です。現状私の教育の知識は足りていない、そして教育を通して多くの完全な存在錬成するために、錬金術師ではなく教師になるために教育学部に入学したのです。

入学後の授業内容は私の想像とは乖離していました。効率的な人間の殺害方法、死体の処理方法を前期に学習しました。マイホームヒーローで読んだような気もします。これは明らかに教育ではありません。違和感を覚えた私は教授にいつになったら教育について教えてくれるのか?教職課程を満たしているのかの?の質問をしました。教授からは予想だにしない回答が返ってきました。

「ここは教育学部死刑学科なので教育について授業をする予定はない。教職課程も実施していない。当然教員免許も取得できない。」

教育学部なので当然教育の授業もあり、教員免許を取れると想像していた私が浅はかでした。たとえ教育学部であっても学科が死刑学科であれば教育の授業は無いのです。ただ、代わりに執行職課程を行い死刑執行人免許(高等死刑囚死刑執行人一種免許状)は取得できるそうです。少子化が進む日本では教育の需要は減っていきます。死刑制度賛成派の多い日本では死刑執行人の需要は高まります。そのため教育学部の学科に新たに死刑学科が設立されたそうです。

学科をよく確認せずに入学してしまったので仕方ありません。これからはteacherではなくexecutionerを目指そうと思います。今後執行時に皆さんに会う事もあると思いますがその際はどうか宜しくお願いします。